家の中の壁、ただ壁紙が貼ってあるだけでは、ちょっともったいないかもしれません。収納スペースの不足を解決したり、“見せる収納”として室内のアクセントになったりと、有効活用できる方法が色々あります。
また、子どもがいるご家庭ならではの、楽しく便利な使い方も。
今回は、家の中の壁面を有効活用したリノベーション事例をご紹介していきましょう。
描けて、遊べて、収納にもなる壁
生活している中で、収納スペースが足りないと思ったら、「壁」に注目してみませんか?
壁を収納スペースとして使う方法は様々ありますが、レイアウト変更のしやすさに長けているのは、マグネットでくっつけるタイプです。収納したいものが変わった時や、気分を変えたい時など、ワンタッチで取り外すことができるので、気軽に収納のレイアウトを変えることが可能です。マグネット付きの棚やフックなど、ツールを増やせば、簡単に収納スペースを増やすこともできます。
また、この壁は、特に子どもがいるご家庭にとって、色々な活用法があります。
家の中で子どもにいたずらされる場所の代表格と言える「壁」。落書きされたり、シールを貼られたりと、後始末に苦労した経験のあるママ・パパも少なくないはず。「もう諦めている」という声もよく聞きます。
この壁の表面はガラス質の素材。一般的な壁紙と違い、染料が染み込まないため、例え油性ペンで落書きされても、水拭きで簡単に消すことができます。子どもは、ダイナミックに思い思いの表現をすることができますし、ママ・パパも、それを温かく見守ることができます。また、親子で絵を描いてみても、楽しい時間を過ごせるはず。
子どもが大きくなったら、家族の予定を書いたり、伝言板として使ったりなど、コミュニケーションツールとしても利用できそうです。
マグネットがくっつく特徴を活かし、マグネットおもちゃで遊ぶのも楽しいでしょう。未就園児であれば、マグネットをくっつけたり取り外したりするだけでも、楽しく遊ぶことができます。もう少し大きくなれば、文字や数字を覚えるのにも役立ちますし、成長に合わせて様々な遊び方ができます。
よく使うおもちゃは、手の届きやすい位置に収納スペースをつくっておけば、子どもが自分でお片付けするのも簡単です。逆に、子どもの手が届かない高い位置には、触ってほしくないアートや観葉植物などを置くようにレイアウトすると、いたずらの心配もありません。
絵本は、表紙を見せて置くことで、子どもの“読みたい気持ち”を刺激します。お気に入りの絵本や、読んでほしい絵本などを立て掛けておけば、子どもは興味を示して自然に手に取ってくれるはず。
見せる収納を楽しむ有孔ボード
有孔ボードも、壁面を有効活用できるアイテムです。様々な種類のフックがあり、自由なレイアウトで自分だけのオリジナル収納をつくることができます。
●リビング
カウンター周りの壁を有孔ボードにすれば、リビングで使うハサミやペンなど細かい物を収納したり、お気に入りのアートや写真を飾ったりすることができます。
またこの事例では、建具や床の色合いとのバランスを考え、濃いネイビーに塗装したボードを使用。空間のアクセントになっています。
●土間
玄関の土間スペースをゆったりとった物件では、壁面を有孔ボードに。お気に入りのスニーカーをショップのようにレイアウトしたり、アウトドアグッズを見せて収納したりと、お気に入りのアイテムがいつも目に入れば、気持ちが上がること間違いなし。
外と室内の中間とも言える土間スペースにおいて、“あまり室内に持ち込みたくないもの”を、おしゃれに見せながら上手に収納することができます。
●子ども部屋・スタディスペース
おもちゃを種類別に収納できるようにバスケットを引っ掛けたり、帽子などのお出かけ用小物を掛けておいたり、園・学校で作ってきた制作物を飾ったりと、子どもの成長に合わせて収納レイアウトを変えることができます。
また、スタディデスクの壁面に設置すれば、散らかりがちな文房具もすっきり。デスクがいつも片付いていたら、勉強のやる気もアップするかもしれませんね。
有孔ボードは、機能的である上に、見た目にも空間のアクセントになります。ボードをそのまま使えば、木の温かみを感じるナチュラルな空間になりますし、自分好みの色に塗装するのもよいでしょう。
猫が喜ぶキャットステップ
愛猫と暮らす家なら、壁を活用してキャットステップをつくってはいかがでしょうか。猫が大好きな上下運動をたっぷりできる上に、天井から吊るしたキャットウォークと組み合わせれば、部屋中を楽しく横断できて、運動不足の解消にもなります。
壁に機能を持たせて活用すると、収納やインテリアの幅が広がり、毎日の暮らし方が変わるはず。自分の暮らしに合ったオリジナルの壁、取り入れてみてはいかがでしょうか。