家を“自分にとって安らげる場所にしたい”と考えた時、観葉植物や花といったグリーンを生活に取り入れるのが効果的です。
例えば、多くの公共施設や病院では、グリーンが意図的に配置されています。これは、来訪者やスタッフに、癒し・やすらぎ・安心感を与えることが目的。家も同様に、グリーンを取り入れることで、リラックス感漂う、心地良い空間にすることができます。
グリーンを楽しむヒント
アーティフィシャルグリーンを取り入れてみる
家にグリーンを置きたいと思っても、お手入れのことを考えると敬遠してしまう方も少なくないはず。例えば、家を空けることが多い方など、グリーンのお手入れが難しい場合もあるかもしれません。もし枯らしてしまったら、リラックスどころか、ネガティブな感情になってしまいそうです。
グリーンの成長過程や、お手入れの時間を楽しみたい方には、本物のグリーンが向いていますが、お手入れに敷居の高さを感じる方は、人工の観葉植物である「アーティフィシャルグリーン」(フェイクグリーンとも呼ばれています)を取り入れてみてはいかがでしょうか。
人工といっても、最近は精巧に作られていて、本物のように見えるものが多くなっています。お手入れの手間が掛からないのはもちろん、陽当たりを気にする必要がないので、場所を選ばずに配置することができます。
グリーンの配置は「高さ」を意識
グリーンをワンポイントで配置するだけでも雰囲気が変わりますが、より“緑に囲まれた空間”にするためには、「高さ」を意識して色々な種類のグリーンをレイアウトしてみましょう。
「存在感のある大きめのグリーン」は、インテリアの主役に。下の写真の例だと、ソファに座った時、葉がちょうど目線~目線より少し高い位置にくるので、たくさんの緑が視界に入ります。
「吊るすグリーン」は、空間に立体感を生み、より“グリーンに囲まれている感”を演出することができます。アーティフィシャルグリーンを使い、照明に絡めてみるのも素敵です。
鉢カバーを楽しむ
バスケットやぺーパーバッグを鉢カバーにすると、インテリア性が高まります。グリーンが複数ある場合は、テイストを揃えると、統一感が出てスッキリとした空間になりますし、あえてバラバラなテイストの鉢カバーにすれば、個性的な空間に仕上がります。
グリーンに囲まれたリラクシングな生活
SCENE1/休日の朝は、グリーンの中でゆったり朝ごはん
オフの日の朝は、少し丁寧な朝食を。お腹をゆっくりと温めて、コンディションを整えたら、有意義な休日が始まることでしょう。
― お粥でやさしい朝ごはん ―
【レシピ/鶏肉と生姜の中華粥】
ちょっと疲れが出ている日も、鶏肉の旨味でサラっと食べられて、体もポカポカ温まります。
◇材料(2人前)
・炊いたご飯 100g
・鶏肉(ムネ肉orもも肉) 50g
・しょうがすりおろし ひとかけ(チューブでも可)
・水 400ml
・料理酒 大さじ1
・鶏ガラスープの素 小さじ1
・ごま油 少々
・トッピング用食材(お好みで) 刻み搾菜・ピータン・青ネギ
◇作り方
①鍋にごま油以外の材料を入れ、中火にかけます。沸騰したら弱火にします。
②10~15分程度、ご飯がお好みの固さになるまで煮る。
③お好みのトッピングを乗せたら、最後にごま油をひとかけする。
SCENE2/ボタニカルなバーで、自家製カクテルを
“家飲み”も、グリーンに囲まれた空間なら、日ごろの忙しさから心身ともに開放されて、ゆったりとお酒を楽しめそうです。缶のお酒をプシュッと開けるのも手軽ですが、たまには、自家製カクテルでバーのような特別感を楽しんでみるのもよいかもしれません。
― 見た目にもリラックス感。ハーブを使った自家製カクテル ―
【レシピ/爽やかモヒート】
たっぷり使ったミントと、ライムの香りが清涼感を誘います。
ミントには、精神的な緊張を和らげてくれる効果が期待でき、リラックスタイムに味わいたい一杯です。
◇材料
・ホワイトラム 40ml
・シュガーシロップ 5~10ml
・フレッシュミント 適量(気持ち多め)
・フレッシュライム 1/6カット
・ソーダ水 適量
◇作り方
①グラスにフレッシュミントとシュガーシロップを入れ、マッシャーでつぶす。
②ライムを絞り入れ、ホワイトラムを加えて混ぜ合わせる。
③グラスをクラッシュアイスで満たし、液体を冷やすように混ぜ合わせる。
④ソーダ水で満たし、もう一度混ぜ合わせる。
⑤ストローと飾りのミントを添えたら完成。
【レシピ/桃とバジルのジントニック】
桃のほんのりとした甘さが口当たり良く、バジルの香りも楽しめます。
バジルには、不安感やイライラを鎮めてくれる効果があると言われており、一日の疲れを癒してくれそうです。
◇材料
・ドライ・ジン 30ml
・桃(桃缶でも可) 1/2個
・フレッシュバジル 3枚
・フレッシュライム 1/6カット
・トニックウォーター 適量
◇作り方
①グラスに皮をむいた桃とフレッシュバジルを入れ、マッシャーでつぶす。
②ドライ・ジンとライムを絞り入れ、クラッシュアイスを入れて冷やし混ぜ合わせる。
③トニックウォーターを注ぎ、炭酸が抜けないように軽く混ぜ合わせる。
④ストローと飾りのバジルを添えたら完成。
今回ご紹介した2つの自家製カクテルは、スーパーマーケットなどで手に入りやすいものを使っています。手軽に“おうちバー”を楽しんでみてはいかがでしょうか。
グリーンのある空間は、部屋のおしゃれ度が上がるだけでなく、自然との接点を感じ、癒しを得ることができます。
「いつもより丁寧に朝ごはんを作ってみよう」「オリジナルのハーブティーをつくってみよう」など、ゆったりした気持ちになり、きっと豊かな時間を過ごすことができるはずです。
<リノベーション事例>
“植物に囲まれたリラクシングな暮らし” MAISON BOTANIQUE(メゾン・ボタニーク)