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寝室リノベーションでつくる、リラックス&機能的空間

人間は、人生のおよそ1/3もの時間を、睡眠に費やしていると言われています。「寝室」は、それほど多くの時間を過ごす場所であるからこそ、心身ともに整えられる空間にしたいですよね。今回は、快適な睡眠を得るための工夫を取り入れたり、“寝室+α”の機能を備えたリノベーション事例をご紹介していきます。

「副交感神経」に注目して、快眠できる寝室をつくる

心地良い睡眠のカギとなるのが「副交感神経」です。副交感神経が優位になっていると、脳はリラックスモードになり、スムーズに眠りに就くことができます。逆に、「交感神経」が優位になっている時は、脳がアクティブモードになり、なかなか寝付けなかったり、眠りが浅くなったりするのです。そこで、「副交感神経を優位にする寝室とは?」という点に目を向けてみましょう。

まずは「照明」。明るい光は、交感神経を刺激し、脳を覚醒させます。副交感神経との切り替えをするために、就寝の1、2時間前から明るい照明は避け、暖色系の間接照明の中でくつろぐのがおすすめです。

「色」も副交感神経に働きかけてくれます。ブルーなどの寒色系や、ベージュなどの自然な色合いは、緊張を和らげてくれる色合いです。壁紙やファブリックに取り入れると、気持ちが安らぐ空間をつくることができます。

こちらの寝室は、壁面のニッチ部分に間接照明が付けられている仕様。夜は、ほんのりと温かい光に包まれます。さらに、ベージュの壁紙と組み合わせることで、リラックス感がアップ。休息モードに入るための環境が整った寝室に仕上がっています。

室内窓で自然光を取り入れる

質の良い睡眠を得るための、さらなるポイントが「自然光」です。朝、目覚めた時に自然光を浴びることで、生活リズムを司る体内時計を整えられます。体内時計が正常であれば、朝は、心身ともにすっきりとした状態で一日のスタートを切ることができ、夜には、自然と眠くなるのです。

とは言え、マンションだと、窓が少ない間取りの場合もありますよね。そこで、寝室に自然光を取り入れるために有効なのが「室内窓」です。この事例のように、すりガラスであれば、プライバシーを確保しながら採光を確保できますし、透明のガラスであれば、よりたくさんの光を取り入れることができます。

寝室の窓が小さい場合や、窓の方角により朝の自然光が入りにくい場合には、こちらの物件のように室内窓が効果的です。体内時計を整えてくれるホルモンを分泌するのに必要な明るさは、1500~2500ルクスと言われています。朝日は10,000~20,000ルクスもの照度がある一方、部屋の中の蛍光灯の明るさは500~1000ルクス程度。部屋の照明だけでは、十分な明るさとは言えません。室内窓を設けることで、自然光をたくさん取り入れられれば、体内時計をより整えやすい環境で毎日を過ごせます。

さて、ここまでは、“心地良い睡眠をとるための環境”という視点の事例をご紹介してきましたが、ここからは、“寝室+α”の機能を持つリノベーション事例を見ていきましょう。

寝室一体型のワークスペース

近年増えている「ワークスペース」。家の中で、どこにワークスペースを設けるかは、家族構成やワークスタイルなどによりますよね。オン・オフの切り替えを重視している方や、こもって集中したい方には、個室のワークスペースが理想的。ただ、限られた面積の中で、一つの個室を仕事部屋として割り当てるのは、難しいことも少なくありません。

そこで、プライベート空間である寝室の一角にワークスペースをつくるのも一つの手です。パブリックスペースと切り離すことで、こもれる仕事部屋が実現します。

こちらも寝室にデスクを設けた事例です。仕事だけでなく、寝る前に静かな読書タイムを楽しんだり、ゆっくりとスキンケアしたりと、リラックスする時間を過ごせる場所にもなります。

成長とともに使い方を変えられるロフト

最後に子どもの寝室の事例を見ていきましょう。子どもに大人気の「ロフト」。こちらのロフトは、子どもが小さい頃は秘密基地のように遊べて、一人で寝られるようになったら、就寝スペースとして使えるような寸法で設計されています。ロフトの近くには、子どもが自分で身支度しやすいよう、オープンクローゼットが備わっていて、自立を促すような工夫もなされています。

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