自宅で過ごす時間が増えたことで、「ベランピング(ベランダとキャンピングを掛け合わせて作られた造語)」が注目されました。以前はバルコニーと言えば、洗濯物を干す場所だったのが、「楽しく過ごす目的で活用できるスペース」として認識されるようになっています。特に、子どものいる家庭なら、室内遊びだけでなく、バルコニーでの遊びも取り入れると、遊びのバリエーションが増えて、より楽しい時間を過ごせるはず。マンションのバルコニーでできる子どもの遊びを8つご紹介していきましょう。
バルコニーで“おうちキャンプ”
テントやハンモックなどのアウトドアグッズをバルコニーに置けば、自宅でキャンプ気分が味わえます。外で風を感じながら、朝食やランチの時間を過ごすのも心地よさそう。
テントを置けば、子どもの基地のようにもなり、喜ばれること間違いなしです。遊んでいるうちに、そのまま気持ち良くお昼寝・・・なんてこともあるかもしれません。夜は、キャンプさながらに、テントの中で寝ると、自宅にいながら非日常体験が味わえます。
“おうちキャンプ”は、楽しい時間を過ごせるものの、マンションには他の住民がいることも忘れずに。バルコニーで煙を出すような調理をしない、騒音に配慮するといったマナーを守るようにしましょう。
親子ヨガで気持ち良くストレッチ
体を伸ばす習慣は、大人だけでなく子どもも大事です。赤ちゃんの頃は柔らかかった体も、成長とともに柔軟性が失われていきます。そこで、ヨガなどを取り入れながら、親子で気持ち良く体を伸ばしてみましょう。光と風を感じられる外で、大きく深呼吸しながら体を伸ばせば、よりリラックスできます。親子ヨガは、手を引っ張り合ったり、子どもを膝に乗せたりと、スキンシップをとるポーズもあるので、親子の愛情が深まる時間にもなります。
ダイナミックなお絵描きでのびのび
子どもが大好きな、絵の具のお絵描き。親としては、楽しませてあげたいと思いながらも、室内では汚れなどが気になりますよね。バルコニーなら、多少汚れてしまっても大丈夫。大きな紙に思う存分お絵描きできたら、子どもも大満足です。
小さい子から小学生まで楽しめる色水遊び
お絵描きの他にも、透明の容器に水を入れて、絵の具を溶かし、色水をつくって遊んでみてはいかがでしょうか。子どもは、色ができたり、色と色が混ざり合ったりする様子に興味津々です。また色水は、身近な草花をすりつぶしてつくることもできます。自然の物と向き合う中で、色がなかなか出ない、予想と違う色になった、など様々な発見をしてくれるでしょう。
大きい子どもの場合は、色水遊びを理科実験に発展させることもできます。例えばアサガオの色水なら、お酢など酸性の液体を加えればピンク色に、重曹などアルカリ性の液体を加えれば青色に、といったように色の変化を楽しめます。小学生なら、夏の自由研究にもなりそうですね。
天体観測でバルコニーから宇宙とつながる
天体観測といえば、明かりが少ない自然の中で行うイメージかもしれませんが、自宅でも楽しむことができます。子どもでも比較的観測しやすい、月や金星から見てみるのがおすすめ。星座早見盤を使って、その季節の星空を観察するのもよいでしょう。自宅の照明を消すと、夜空に目が慣れやすくなりますよ。のんびりと、家族で星空を眺めてみてはいかがでしょうか。
みんな喜ぶシャボン玉遊び
広いルーフバルコニーなど、近隣住戸への影響の心配がないところなら、子どもが大好きなシャボン玉遊びも。また、普通のシャボン玉遊びに飽きたら、シャボン玉アートに挑戦してはいかがでしょうか。シャボン玉液に絵の具を溶いて、紙に吹き付けると色々な模様ができて、幻想的なアートが楽しめます。
夏は子どもが大好きな水遊びを
暑い夏、子どもを毎日遊びに連れて行くのは大変。バルコニーでの水遊びは、親にとっても手軽で、子どもも大喜びです。特に小さい子どもだと、オムツが外れていないと利用できない施設もありますが、自宅なら関係なく遊ばせてあげられます。
ただし、水を使うので近隣住戸への配慮もお忘れなく。下階の洗濯物に水が掛かる、プールの排水時にお隣りへ水が流れてしまう、といったことでトラブルになるケースもあります。子どもにホースを持たせない、大きな水鉄砲を使わない、など気を付けるようにしましょう。
バルコニーで夏祭り気分を楽しむ
夏の思い出に、バルコニーでの「おうち夏祭り」で縁日気分を味わってみませんか。手軽に手に入るグッズでも、お祭りらしい演出をすることができます。屋台風フードを用意して、浴衣や甚平を身にまとえば、夏祭り気分が盛り上がること間違いありません。もちろん室内でもできますが、外の風を感じられるバルコニーなら、より“お祭り感”を楽しめます。
マンションのバルコニーは、専用使用権がある「共用部」です。使用に関して禁止事項等がある場合もあるので、規約を確認するようにしましょう。設置物や排水などに関する決まりが定められていることもあります。騒音などのマナーにも十分な配慮が必要です。
とは言え、一番手軽な「外」であるバルコニーは活用法がたくさん。実際、特に自宅で過ごす時間が増えてから、ルーフバルコニー付など、広いバルコニーがある物件の人気が高まっています。子どもとの暮らしの中に、バルコニー遊びを取り入れてみてはいかがでしょうか。